レビュー

【分解・調査】ベッセルの電ドラボールを分解、グリスアップする

最近ベッセルの手持ち電動ドライバー(電ドラボール)を購入しました。

ただちょっとギアノイズがうるさいので分解してグリスアップしたいとおもいます。

ベッセルの電ドラボールは最高だが、ちょっとうるさい

買ってみて思ったが、想像以上に便利。

手回しドライバーに毛が生えた程度じゃね?ぐらいに考えていたんですが、長ねじとかだと作業効率が段違いです。

正直初めは堅いねじ緩められないならあんまり効果ないかな~ぐらいの期待度だったんですが、案外ねじ締め・緩めでめんどくさいのっていったんゆるんだ後クルクル回すことだったんだなぁ~・・・と思いました。

モータが回転しなければ結構がっちり軸が固まるので、ねじを緩めること・外すことを小手先で素早く使い分ける。

割と使いやすくて良いい感じです。

ただギアノイズがうるさい。。。。

なんていうか、モーターとかの駆動音のほかに、ギリギリと響くような金属ノイズがあります。

これが何とも耳に触る、、、

モノ自体は結構気に入ったので、分解してグリスアップし、少しでもマシになるか試してみます。

電ドラボールを分解する

まずは頭の部分のロックを外します。

結構ガチガチに固いので注意が必要。

ボール部分にある黒いわっかをマイナスドライバーなどを差し込んでこじ開けます。

同時に上の丸い部分のフタも取れます。

頭の部分のプラパーツのツメがアルミ部分の下に隠れているので、かなり取り外しにくいです。

上部のフタの取り外しが終わったら、次は両側側面にあるトルクスねじを外します。

トルクスねじのサイズはT10Hでした。

トルクスねじの中央部分に突起がないタイプのものだったため、多分マイナスドライバーを対角に突っ込めば普通に回ります。

ねじを外したら接合部部にマイナスドライバーなどを差し込めば、ぱかっと開くと思います。

中の構造は以下のような感じ。

先端のビット部、ギヤ部、モータ部、セル部、下の方にスイッチと基盤が収納されている、そんな構造です。

モータの電圧は3.6Vらしい、セルは1コで直接はんだ付けされています。

このモータって小型家電でよく見るけど、模型用のFA-130とかと明らか違う構造してるけど、あんまり模型とかに流通はしていないイメージ。

コスト的な問題なのかなんなのかよくわからないが、個人的には結構気になってる。

毎度のことだが、マイクロB端子やめてくれ!(モロイ)

反対側は以下のような感じ。モータ筐体で基板上の部品がショートしないよう、絶縁シートが一枚挟まれています。

基板表面は以下のような構造。DCモータなのでハーフブリッジ素子が使われていそうだが、表面の印字がよく見えなかった。

DCモータ駆動用にハーフブリッジ×2として、一個はハーフブリッジ+インダクタの充電回路っぽい。

このサイズに収まるのがすごいね。。。。。

次はメカ部を見ていく。

メカ部は上に引っ張り上げればそのまま外れる。

モータと同軸なので郵政歯車機構が使われている。かなりちっこい。

モータとギヤの端面は以下の金属プレートでおおわれているのだが、かなり傷まみれになっていた。

これが震えるだけでも結構ビリビリ異音がなってしまうと思う。

とりあえずピンセットを使って片っ端からギヤを外していったところ、以下のような三段構造になっていた。

ここで初めて分かったが、なぜか中間層しかグリスが塗られていない。

大量生産品のはずなので、塗忘れ、ということはないと思う。

ドライバビットの先端、あるいはモータ部にグリスが逆流しないように、、、という配慮なのかもしれない。

最終段のギヤは長方形の棒のようなものが3つ生えた部品になっている。

筐体側はニードルローラーベアリングっぽい、、、ような構造になっている。

円筒上の棒の隙間に上図左の部品の足部分がはまり、出力軸を回す構造になっている模様。

きれいなことろ申し訳ないが、モリブデングリスでぐちょぐちょにしていく。

引き出しから出てきたが、このころは消費税率5%だったなぁ、、、と思い出した。

効果はあったのか?

う~ん、、、ちょっと良くなった程度。

が、革命的に静かになるということはない。

金属の擦れるようなキリキリ音は明らかに減ったので、耳障りな感じはだいぶ収まった。

だけどモータの駆動ノイズやらギヤの振動やらがハウジングを通じて外に出てしまうらしく、これが結構音を出してしまう模様。

効果はあるけれど、まぁ、ちょっと感じるレベルかな~と思う。

まとめ

今回はベッセルの電ドラボールを分解してグリスアップし、駆動音がマシになるかやってみました。

正直、微妙。

それでは、また。

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