体験談 (マンガ・絵)

【素人の挑戦】デッサンを毎日を続けると絵はどのくらい上達するのか?

絵が上手くなりてぇええええええええ

と思ったことはないでしょうか?
私はあります。

そしてなぜか何の理由もなくいきなり練習を始めた2021年1月。。。

具体的にどう練習すればよいかわからなかったので検索をかけたところ、最初はデッサン!みたいな主張が結構ありました。

ちょうど30秒でデッサンするサイトも都合よく見つかったため、取り合えずデッサン練習を2カ月間、毎日淡々とやってみました。

デッサンとは?

デッサンは以下のような定義があるようです。

  • デッサンは主に線で描かれた絵全般を意味する言葉
  • 素描」、「下絵」と訳される
  • 鉛筆や木炭でよく書き込んだ白黒の絵
  • 目の前の実物を見て書く、写実的に描く練習のための絵、という意味
  • モノの本質を捉える能力、という意味、そこから画家の精神の奥深さを映す高尚なもの
  • 絵を描く基本、基礎

なんだかいろいろあるようですが、いろいろ難しい。。。世界は広いぜ。。

僕がやったデッサンはウェブサイトに表示される人体画像を見ながら短時間で書くタイプのものでした。

なのでどっちかっていうとクロッキーかな?

いろいろ定義があるようですが、一つ共通していたのは「デッサンは見る練習」というところでしょうか。

書く練習というよりは目を肥やせ!ということなのでしょう。

その点は一番下の本質だとか画家精神がなんなんとか、と通じるところがあるのかもしれません。

キャラ絵が描きたいんだよ→練習できそうなサイト探し

デッサン練習とかやった方がいいのかな~、、とは思ったものの、身の回りにある石とか箱とか書いてても正直あんまりおもしろくない。

キャラクターの絵が描きたいんだよぉ!ッと思っていたので、とりあえず、人体の練習ができそうなサイトを探してみました。

さすがに、その辺にいる人を駅とか公園とかでスケッチブックに書くほどの度胸はなかったのでネットで練習することにしました。

練習に使用しのは以下のサイトです。

https://pose-trainer.com/

このサイトでは運動や演技などの様々なポーズをとっている人体の画像が見れました。

時間制で画像を切り替えてくれる機能もあります。

以前は「PoseManiacs」というサイトが有名だったようですが、Flashプレイヤーの廃止に伴って「PoseTrainer」の方にアクセスする人が増えているみたいです。同じ人が作ったのかはわからん。(復活がうわさされているので今後は何とも言えないかも)

表示される3Dモデルには男性・女性・アスリート・マッチョ、、、などなど、様々なものがあり、好みで非表示にすることも可能です。

俺は女性キャラだけ練習したいんだよ。

という設定も行うことができます。

PoseTrainerの使い方について

非常にシンプルなサイトであるため、使い方に迷うことはほとんどないかと思います。

ですがせっかくなので、簡単にPoseTrainerの使い方をメモしておこうと思います。

メインの機能をいくつか挙げてみると以下のような感じです。

  • 30秒(30 ~ 90の間で調節可能)ドローイング
  • 3Dビューワ機能(好きな部位を好きな角度から眺めることができる)
  • ポーズ検索機能
  • ポーズ設定

実際の設定画面は以下のような感じ。

表示する3Dモデルの性別、次の画像に更新するまでの時間(最大90秒)を設定することができます。

「START」ボタンを押すと、以下のような3Dモデルが指定した時間間隔で流れます。

自分はとりあえず一番速い30秒での画像切り替えに設定して2カ月間毎日描いてみました。

一応カラダ全体以外の部位を見ることもできるみたいです。

2021年現在では頭と手と足の三種類になります。体は30秒ドローイングで見ることができるので、実質これで人体の練習をするのに困る感じはなさそう。

3Dビューワの操作方法は、左クリックでモデルを回転右クリックでモデルを平行移動になっていました

実際にどれくらい上達したのか?

簡単に結果発表をしてみたいと思います。

こういうデッサン・クロッキー系の練習が意味ある・意味ない論はネットでボロボロ出てくるんですが、いまいち文章を読んでいるだけだと効果のありなしは判断しにくいところ。

今回は実際やってみた身として、感想を書いてみたいと思います。

それはそれとして、、、、、うん。

成果うんぬんの話の前に、まず思ったのは「なんだか懐かしい感」ですね。

最後になにかしらの絵を描いたのは高専2年の美術が最後だった気がしますが、なんだか昔に戻ったような感じがありました。

そういや中学でもあんなことあったなぁ~みたいな、、、、

最初の1カ月間

まず初めの週。

毎日書いてみしたがクオリティはこんな感じでした。

まぁ、うん。。。

分からん。

どこに線を描けばいいか全くわからないのでお手本の画像の位置にだいたい添える感じ。

何となく、全体的な長さや比率を覚えるようなイメージでやっていました。

これは初めの週の最初の数枚なんだけど、結局最初の一カ月くらいはずっとこんな感じでした。

どっちかっていうと一枚一枚30秒で終わらせること優先でポンポンポンポン適当に描いていました。

二か月後の様子

そんなこんなでだいたい二か月経過。

その時描いたのが以下のもの。

相変わらず線のぼさぼさ感は消えてないですが、かなり本数が減ってきた感覚がありました。

30秒しかないのであまり線を増やしすぎると終わらないので本数を減らして描くようにしていました。

なんとなく各部の太さの違いをを意識できるようになったのはよかったかなと思います。

最近

最近は少し頻度が減りましたが、最近のものも載せておきます。

最近は30秒から1分程度に時間を伸ばし、少し丁寧さを意識して描いています。

まずは回数慣れするためにひたすら枚数を描く、なんとなく頭打ちになったと感じたら、こんどは質を上げていく。

地道ですがこの方法が一番効果的な気がします。

質と枚数を同時にこなせれば文句はないんですが、そこまで器用にはできませんでした。

まとめ

人によっては「え、大して成長してないじゃん、、」と思う方もいるかもしれない。

でも実際やってみると、こんなんでも成長を実感できると思います。

ただデッサンとかクロッキーって形をとらえる力が付くだけなので、「画力」が向上したかと聞かれると微妙です。

記事で紹介するとイリュージョン的な印象ありますが、実際のところかなり現実的な速度でしか成長していないことは事実だと思います。

ネット上を見てると神のごとく爆速で成長していく人がポンポンいるわけですが、実際やってみた身としては、自分はそういうタイプではなかったんだな、という印象。

デッサンってイラストとかで役に立つの?

最近はイラストを描いたりもしていますが、このイラスト界隈でちょくちょく話題に上がるのがデッサン力いる・いらない問題。

自分は正直、

いらないと思う。

twitterとかを見てて思いますが、バランスうんぬんよりも色味とか雰囲気が重要な気がします
(色味と雰囲気の表現が上手な人はとても伸びやすい気がします。)

ただやってよかったか、やらないほうがよかったかで言えば、

やってよかったと思います。

個人的にやってよかったと感じる理由として、「自分の成長速度をある程度コントロールできる」ことがあげられるかなと思います。

イラストを描いていると「今回は塗り方を成長させたい」「今回は線画を頑張りたい」みたいなことを思うことがあります。

もちろん。一枚の絵でどの辺を重点的に書き込みたいかを決める必要はないと思います。全部やりたいならヨシ!

ですが自分の場合、

「この一枚で線画と塗とレイヤ構成とコントラストを成長させるぞ!」と全部盛り込むと時間がかかりすぎて燃え尽きることがよくあります。

なので今回は人体の書き方はデッサン練習で覚えた部分をそのまま使い、塗のみ120%ぐらい頑張ってみる、塗が安定してきたら、人体の書き方をアップデートする。

そんな風に段階的に、集中的に、どの辺を成長させたいかな~と決めるようにしています。
(無論、こんな完璧に考えて毎回毎回描いているわけではないです。今回は手癖でもいいかな~という部分を、デッサン練習で鍛えた部分でカバーできる、そんな基礎能力として使うようなイメージです。)

いろいろ意見はありますが、トータルで見て、自分はやってよかったかな~と思います。

デッサン中に意識したことをまとめておく

ここからは練習中に意識していたことなどをいくつか書き残してみたいと思います。

アタリを書かない

描き始めてから1~2週間はとりあえずこれを意識しました。

まぁ、意識と言ったらかっこいいけど、実際はアタリなんか書いてたら時間内に書き終わらねぇ。。。。ってやつです。。。。。

しかし後々考えてみるとこれは自分に合った方法だったのかもしれないです。

少し書いてみた感じ、自分は線画からきれいに仕上げていけるタイプではなくざっくりと形を置いていくタイプでした。

なんだろう、粘土造形。。。に近いイメージかもしれない。

会う合わないはあると思いますが、両方やってみて会う方を探すのがいいかもしれないです。

枚数を描く

物量は正義ぃいいい!

とにかく枚数書きました。

一枚描くのに1分半なので10枚で15分、40枚で1時間です。(割と時間にしてみると大したことない・・・)

デッサン自体は特段の面白みもなかったですが、時間が取れないとは言わせないほど短い時間しかやってなかったので、苦ではありませんでした。

たくさん描いてみた効果として以下のようなものがありました。

  • 絵を描く習慣が身につく
    モチベーションがあるから描くというよりも、描くからモチベ-ションがわいてくる感じ。
  • 短時間でも一枚の絵には変わりないため、完成させる力が身につく
    →クソみたいなもじゃもじゃでも一枚絵には変わりないので、とりあえず「〇〇枚完成させたぜ☆」みたいな謎の自負が発生
  • 描きたい、けど描けない、は案外モチベにつながる
    →悔しさが次につながる、、、なんて一丁前なことを言うつもりはないが、書きたいのに書けないとイラッとするので反発力になる

個人的な話ですが、何かを始める際にありがちだったパターンは、「○○をやるための準備を」「○○を効率よく進めるためにより深い理解を」と謎に準備ばかりして、結局満足してやらない。。。というもの。

自分を振り返ってみてみると、だいたいいつもこれで何もできないことが多かった気がします。

準備は大事だし、実際それで助かったこともたくさんありました。

だがしかし、別に新しいことを始める前に準備なんていらなかったんや。。。

まぁ、そんな考え方が芽生えたのが何よりの収穫かもしれない。

大事っぽいから再度言おう。何を言おうがやはり物量が正義。

線の数を減らす

正直慣れててくるとボサボサした線でもそれっぽく見えるようになったのですが、そのうちクオリティが頭打ちになりました。

やっぱり最終的には線をきれいに描かないとステップアップできないのかぁ~と感じ始めました。

ただ筆圧のコントロールとかは難しすぎたので、シンプルに余計な線を減らすよう意識してみました。

一番簡単にできるクオリティアップの方法、のような気がします。

筋肉の形を意識する

筋肉の形を意識する、というと何か特別な勉強が要りそうな感じがするかもしれませんが、今回使用させていただいたPoseTrainerのモデルは筋肉まで詳細に描かれた3D人形が使用されていました。

とりあえず「あ”~この筋肉この骨にくっついてんのかナぁ?↑」ぐらいの感覚で観察して取り入れるようにしました。

足とか腕とかが円柱から肉体にグレードアップしていく、、、

そんな感じがしました。

凹凸をしっかりと意識する

いいなぁ~って思うイラストって、だいたい凹凸がすごいですよね。。。。

印象に残ったイラストを見てみると、目の下や胸、おしり、足の筋肉など、出るところはしっかり出て引っ込むところはしっかりと引っ込んいる、そんな感じのものが多いです。

ちょっと大げさなくらい表現してやってもおかしくならないので、割と思い切って描くと案外いい感じになったりしました。

とにかく固定観念を捨てる

固定観念いらないよぉ☆

マジで人間に一番不要な能力だと思います。

日常生活で山ほど人間を見ているにも関わらず、見え方については驚くほどに頭のなかで歪んでいやがる。。。。。。

とくに脇や腰回りなんかはそうですね。

人間は服を着ているからか、頭の中で「こんなかな」と雑にかけている脳内補正がいささか強すぎる気がします。

買って読んでみた本とか

Posetrainerだけで十分に練習できた感はありましたが、興味があったので数冊本を買ってみました。

残念ながら顔を描く練習ができるサイトはネット上に今のところみあたらなかったので、

このあたりは本などでセオリーを学ぶのもよいかもしれません。

Youtubeにもたくさん講座があるから苦労しなくていいのは最高ですね。

イラスト解体新書

買ったのは2021年の1月ですが、2024年3月現在も図工・美術のベストセラー1位となっていました。

よくよく考えると、なんかすごい?気がします。

描けるけどなんか変?、と、描ける前提みたいに書かれていますが、

内容は基礎的な事柄がほとんどで、顔のアオリやフカン視点での歪み方や、髪の毛の描き方やボリュームのバランスなどが丁寧に解説されていました。

解説に用いられている絵については正直あまり好みではなかったです、

ただデフォルメの段階など、三次元から二次元へ落とし込むときの注意点などが描かれていたので、個人的に学びがたくさんありました。

個人的にはネットで十分情報を得られるのであまり本は買わない派なのですが、この本でなくても一冊ぐらいはあってもいいかもしれません。

最初から最後まで一貫して同じ調子で解説されている点は、まだまだ本に軍杯が上がるかなぁ~という感じです。

わざわざ本を買わなくてもYoutube等で十分に練習方法を学べるので、「このサイト、このYoutubeチャンネルを見て勉強する!」と決めている人には現物の本は不要な気がします。

一冊あると謎の安心感がある気がします。(迷ったらとりあえず見る)

光と色のチュートリアル

まず、絵がカワイイ。かわいいよ。

厚塗りの素敵な部分が満載な解説書です。

書籍名からも入門っぽい雰囲気があふれていますが、内容は割とガチなものが多いです。(輝度、明度、彩度、光の分散、テクニック等)

見ていてなごむ解説書もなかなかないので、割と読んでみると面白いかも。

Vision ーストーリーを伝える:色、光、構図

誰だよ初心者向けとか言ったやつ。。。。。

まぁ、そんな本でした。

内容は難しいです。映画とかの撮影法とか演出とか、そんな感じの内容です。

読んだ後に映画を意識して数十本見ていたところ、「確かにこういうシーンではこういう構図、光の当たり方してるな。。。。」という気付きを得られました。

多分自分の中で解釈して自在にアウトプットできるようになるまでにはかなり枚数を描かないといけないかもしれないです。

個人的にはなんかいい感じのプロっぽい解説書を持ってるだけで浮かれるタイプなのかって良かったと思います。

一冊5000円だけどな!

慣れてきてもやっぱり継続することは大事だということ

デッサンを始めて1年程経つと、やっぱり慣れた感を感じてしまい、デッサンをする頻度が下がりました。

多分累計で12000枚程ぐらいは描いたかな~と思います。

まぁ、うん、、、、、さすがに飽きたよ。。。。。

デッサンクソおもんないわ~イラストだけでええわぁ~と感じた。

でもねぇ。。。。やめてみて思いました。

やっぱり違う能力ですわこれ。。。

なんだろう、能力リセットするのやめてもらっていいですか?

という具合に、デッサンで鍛えたサクサク描ける感触が少しずつ減っていく気がしました。

イラスト1枚描くのにだいたい8時間くらいかかるかと思いますが、自分の場合塗りやレイヤー分けに使う時間は半分以上なので、致し方ないことだと感じています。

でもやっぱりサクサク描いていたいので、最近はまた10枚程度、時間にして15分程度ではありますが、イラストを描き始める前に描くようにしてみました。

もっと続けてみたら、また別の感想がわいてくるかもしれません。

まとめ

書きたいことを行ったり来たりしながら書いていたらなんだかオチがなくなってしまいましたが、この辺で終わろうと思います。

今回実験としてデッサンを続けてみましたが、割と長い期間やっていると見えてくるものがいろいろある気がします。

また何かやってみたら、記事にしたいと思います。

それでは、また。

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