実験・調査

Amazonの格安DC-DCコンバータMT3608を購入した

今回はAmazonでよく見かかるDC-DCコンバータのMT3608を購入しました。

が、どの程度使えるものなのか、電圧がどの程度変動するものなのか実際よくわかっていないので軽く検証してみました。

お知らせ

今回このモジュールをハイパワー化する実験を行ってみました。

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開封の儀

今回購入したのは以下の商品です。

いつも通りのめいどいんちゃいな袋です。

半透明の灰色の袋に入っています。もうみなれたけどこれ開けるの結構好きなんですよね。

ヤバいモジュール使ってる感がなんだかわくわくします。

たまにフラックスだらけのきったねぇやつ入ってるので幻滅するときもありますが。。。

ミンティアと比較すると以下のようなサイズです。

このサイズにこの価格でまとめられるとちょっとなやましいところではありますねぇ、、

中華モジュールのビジネスモデルは全くの謎です。

厚みは6ミリ程度です。トランスと多回転抵抗器の厚みがほとんどですが、、、

ランドは簡単にははがれなそうな感じです。多少力がかかっても剥がれはしないともいます。

あなは2ミリほどの大きい穴が開いているのでそこそこ太い線でも行けます。

公証スペック

サイトに表示のあったスペックを簡単にまとめておきます。

とはいえどこの商品でも同じようなものなのでどの商品も以下の性能程度は持っているといっていいと思います。

項目値・データ
最大出力電流2[A]
入力電圧範囲2~24[V]
出力電圧範囲?~28V
効率93%
材質プラスチック、基盤
サイズー縦
サイズー横
サイズー高
36[mm]
17[mm]
14[mm]

最大出力電流2Aで28V出力すると仮定すれば48W?、う~ん、ちょっと怖い値ではありますね。

とはいえレビューを見た感じではそこまで問題品質ではないようです。

レビューの上位は若干荒れていますが、総合的には3.9でした。

価格の割に性能と品質は割とマシなようです。

まぁ、フルスペックで使ったら燃える未来は見え見えですが、、

電圧はどの程度変わるか

安価な中華製モジュールなので、シビアな用途には用いませんが、案外電圧が高ければつかえるものが多いのでその程度の評価とします。

中華製の激安表示器を使って性能を調べてみます。

https://amzn.to/2Zny2GX

個別に紹介する機会はなさそうなので今紹介しておきますが、数百円のモジュールではありますがかなり高精度に電圧値を表示してくれます。

とはいっても小数点以下一桁しかありませんが、、、、。

7セグICを使うのが若干嫌になったりもしますねぇ。

一つくらいは持っておいても悪くない商品かもです。(レビュー評価が何気に高いしね。。。)

下の電源も中華製のものです。

中華と中華のタッグなので性能が劣悪に見えそうな予感がしなくもないですね。

電圧表示器と安定化電源装置を直接接続して電圧の変動に対する出力の変化を見てみます。

最初の状態で3.5V入力時に15.1V出力されました。

最初から高い電圧になっていることが多いので接続しながら電圧調整するのはお勧めしません。

自分はLED20個焼きました。

今回はこの15.1Vを基準に入力側をいろいろ変えてみます。

入力電圧の下限値をみてみる

入力電圧をある程度限界まで下げてみました。

入力電圧を2.3Vまで下げましたがコンマ1Vも変わらないので、ちょっと驚きました。

これ以降下げるとボンッと下がるので、変化するときは一気に変化するといっていいですね。

思ったより安定して電圧出力はされるようです。

電圧を上げてみる

次に電圧を上げてみます。

7.3Vまで上げたところでコンマ2V電圧が上昇しました。

入力電圧による出力電圧の変動は多少あるようです。

さらに上げてみます。

出力電圧は変わりませんでした。

入力電圧が低い場合は若干の変動があるようですが、入力値が変わればひきつって変わるようなことはないようです。

入力電圧=出力電圧にする

入力電圧と出力電圧をほぼ同じにしてみました。

これなら接続しない方がましですが、いまだ出力電圧は保たれています。

入力電圧が電池の残量減等で下がってしまうようなケースでも、
電圧だけは安定して出力できそうです。

入力電圧>出力設定電圧

出力電圧を最初15.1Vに設定していたので、これを上回る電圧を入力してみます。

とうとう、というか昇圧モジュールなので降圧はできないので当たり前ですが、電圧が変動しました。

調整した感じ設定値ぎりぎりまで近づいても超えなければ電圧は保ってくれるようです。

入力電圧よりもコンマ3低い電圧が出力されています。

上限ギリギリまで上げる

燃えたら嫌なので少し手前で止めますが、もっと入力電圧を上昇させてみます。

出力電圧は先ほどと同じようにひきつって上昇しています。

出力電圧は入力電圧よりコンマ3V低い状態です。

どうやら設定電圧値を入力電圧が超えると0.3V低い状態で出力されるようです。

コメントとまとめ

これまでの傾向をまとめると、

①電圧は正常に可変できる。

②可変抵抗のつまみを一定にすれば、入力電圧に関わらずほぼ一定の電圧で出力される。
 (出力電圧の振れ幅は0.2[V])

③入力電圧が出力電圧を超えると、入力電圧より0.3[V]低い電圧が出力される。

といった感じですね。

実用上は問題なく使用できそうです。

12Vファンを使いたかったのですが問題なく使用できました。

工作用モータ等だと2Aも出力できれば十分なことが多いのでDCモータ等の動力源で高めの電圧が必要な場合にパパっと使えそうです。

電源を流している間はあたりまえと言えば当たり前ですが、とても小さく「キィーン」と聞こえます。

トランスの振動だとは思いますが気になるほどではないです。

出力電流が大きくなるとそれなりに熱は持つようですが、触れないほどではないです。

ほんのりあったかい気が、、します、程度ですね。

それとこれはお伝えしたほうがいいかもしれませんが、

Arduinoの電源用には厳しいです。

電池数本で昇圧してArduinoNanoを動作させようとしたことがあるのですが、Arduinoは割とコンマ数ボルトの変動にも弱いようです。

単に文字表示やセンシング用途では問題なかったのですが、サーボモータなどの動力源を動作させようとするとArduinoがフリーズしてしまいました。

動力系のもので電圧変動がある程度許されるデバイスに用いるべきですね。

それでは。

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