どうも、メガネです。
今回は私が2021年の1月中旬頃から突如描き始めたイラストの成長の糧になった本たちを紹介します。
いろいろ意見はありますが、参考にしてみてください。
その前に、この時代にわざわざお金を出して本を買う理由ってあるの?
その前に少し、自分語りをしようと思います。
ちょっと長いので本だけ見たい人はジャンプしてください。
以前私は参考書などはほとんど買わない派でした。
(イラストに限らず勉強の本なども)
今の時代、非常に便利に学べる時代で、正直Youtubeを使いこなせば大学レベルの教育までできるなと、見ていて感じます。
それくらい、情報にあふれた世の中です。
ただ、なぜかいつごろからか、お金を出して参考書を買うようになりました。
なぜかというと、最初に一冊参考書を購入した際、明らかに成長のスピードが違ったからなんですよね。
それはイラストの本でもなんでもなくて、Fusion360というCADを使いこなすための参考書だったのですが、
手元にリファレンスがあるのとないのでは本当に大きな差があるのだと思い知らされました。
ただ実際Youtube等で学ぶことをやめてしまったかというと、そうではないです。
実際Youtubeでも学んでます。そしてそこでも気づかされたんですよね。
例えば代表的なイラストレーターである「さいとうなおき」さん。
結構前の動画だったと思いますが、にこやかな笑顔で
「今の時代は情報にあふれた時代です。学ぼうと思えばネットの情報でもどんどん成長していけます!」
といったことをおっしゃっていたと思います。
確かにそうだなぁとは思います。実際Twitterを見ていても尋常じゃない速度で成長する絵師さんもたくさんいます。
僕もそれをまねようと思ってました。
ただ気づいたんですよね。
「いやいや、なおきさんのバックの本棚の参考書どんだけあるんや、、、、」
と。
まぁ、そこからちらほらと参考書を購入するようになったわけです。
神絵師でさえ情報収集に本気になっているというのに、僕がそれを怠っていていいのかと。
お金を出すのがえらいなんてことはないですし、無料で学べるなら全然いいと思います。
ただ僕は気が付いたわけですよ。
本当はそういう本を買ったり見てみたいと思っていたのに、自分の力だけで成長することに固執していたんだなぁ、、と。
だってカッコイイじゃないですか、Youtubeとか見てるだけで成長している人達って。
(とても努力はしているとは思います。でもいろいろ直感的に学ぶセンスは人よりある人達だと思います。)
要するに僕は才能を磨くんじゃなくて才能を信じて頼りたかったわけですねw。
恥ずかしながらそんなことに1年近く自覚がありませんでした。
そしてそのプライドを、捨てた、というわけですね。
まぁ、つらつらと長い文章を書きましたが、要するに情報収集の大切さに気付いたというわけです。
お世辞にも早い速度とは言えませんが、僕自身一枚仕上げるたびに、以前よりも成長の傾きが上がった気がしています。
(本を買うことでより本気になったのかもしれないです。)
まぁ、本買えよ、みたいな押しつけがましいことは断じて言うつもりはないです。
ただ一冊でもいいので(僕も数冊しか買ってないです。)、ちょっと決断して購入してみると結構感覚的に大きく変わるので試してみてほしいなぁとは思います。
お勧めの書籍の紹介
今回は個人的にお勧めの書籍を紹介していきたいと思います。
とまぁ、その前に。たいていの人は
「素人のレビューで本当に成長するっかなんてわっかんえぇだろうぉおおお!」
「金出すんだから絶対得られるものが多い本がいいよなぁあ!?」
と思っているでしょう。
うん、僕もそれを思って購入をためらっていた派です。
まぁ、私的な意見を言うと、素人の方が脚色が無くて案外いいんじゃないかって思いますけどね。
(逆に言うと現実を知ることができる、という意味です。)
なのでこのぐらいは成長しましたということで、参考に最初と最近で比較をしてみます。。
BEFORE(2021/01)


AFTER(2022/07)


グッツ、グフォオッツッ!!!
羞恥心で死にそうだぁあああ!
せめて小さい画像にすればよかった。。。
やはり昔の絵を出すのは恥ずかしいですね。。。
これでもどっちも全力で描いていたんですよ?
かかった時間も同じくらいです。
まぁ、かたや二次創作、かたや一次創作と、完全な比較はしにくいところではありますが、個人的にはとても成長したと思っています。
現在理系の大学通いですし、研究もあるので一日中絵を描いているわけではないです。
ですが、上記ぐらいは描けるようになりました。
「上手さ」というのはかなり感じ方が人それぞれなので、一概に上達しました、なんていう評価はできませんが、
もし僕が一年前にこの記事を見たら、ちょっと本かってみよぉかなぁ~と思うぐらいの画力はついたと思います。
さて、前置きがずいぶんと長くなってしまいましたが、以下に時系列順に購入した本を掲載します。
参考にしてみてください。
イラスト解体新書
まず一冊目は、
「イラスト解体新書」
になります。僕が一番最初に買った本です。以下のになります。
個人的に絵柄はそこまで好みではなかったのですが、
導入としては最高でした。
若干浅く広く、といった印象はありますが、
デフォルメががっつり聞いた絵柄である分、頭にすんなり入ってきます。
こんな絵柄がいい、こんな塗り方をしてみたい、といった具体的な部分が定まっていなかったときの私にとっては教科書みたいな感じでしたね。
ちなみに「描けるけどなんか変?」というキャッチがありますが、人体の基本など、初心者向けに解説されています。
基本的に「AとBで違和感があるのはどちらでしょう?」
といった質疑応答形式で書かれているので、間違いの少ないように基本を押さえよう!
という意図が随所に感じられます。
塗り方というよりは全体的な部分を学んでみたい人にお勧めですね。
光と色のチュートリアル
二冊目は、
「光と色のチュートリアル」
です。
光の勉強というか、少しレイヤーの効果などを学んでおきたかったこともあり、購入しました。
いろいろな意味で満足度がかなり高かったですね。
何より絵が可愛いです。(いや本当にカワイイ。)
作者さんの絵柄はがっつりとした厚塗りタイプですが、アニメ塗の方法についても一応記載はされています。
グレーシングの方法や絶妙な立体感の出し方をしっかり解説されている点は大変参考になりました。
前半には理解しておくとよい光の原理的な話、後半はレイヤーが持つ効果等について実例を交えながら解説されています。
作例が多いので、たまに流し見しても面白いし、内容も充実しているので適度に復習もできます。
全体的に情報量が多く、尚且つとっつきやすくて楽しい印象でした。
イラスト集のような雰囲気でありながら、学べることが多い本、という印象でした。
Vision-ヴィジョン
三冊目は、
「Vision」
です。
まぁ、いわゆるお高い本に分類されるのですが、
言わずと知れた、誰もが一度は目を通しているレベルの名著らしいです。
いろんな方が紹介されているのでなんとなくわかるかと思いますが、たぶん絵師さんほとんど持ってるだろーなぁ、、、
といった具合に学ぶべきことが山ほどある本です。
個人的な意見ですが、これを読んですぐに、「すげーいい参考書!、いろんな面で活用できるよ!」
と言っている人はかなり才能がある人か大して読んでいない人の二択のような気がします。
確かに読んでいると「なるほど!」となる点は多いのです。
ですが中学は運動部、高専では電気工学、大学でも電気電子工学、みたいな全然色彩などに関してトレーニングしたことがない僕みたいな人にとっては、すぐに実行しようとすると難しい内容が多いです。
よく動画などで、「本当に大切なことがたくさん書かれており、学びになります!」
みたいな意見が書かれてますけど、よほどの才能の持ち主でない限り、そんなに素早く吸収できるレベルの内容ではない印象を受けます。
確かに丁寧な雰囲気の文章はたくさんありますが、全体的にアーティスティックな感じでまとめられており、解説書というよりは
「見て、実行して、感じ取れ。」
という雰囲気をひしひしと感じるんですよね。(個人的には結構好みです。)
習うより慣れろ感がある本です。懇切丁寧な説明を求める人にはお勧めしないです。
(いや、わかりやすくは書かれているんですよ?でも実行するのが超むずいなぁという本です。)
ただそれだけに、学べることが本当にたくさんあります。
ざっと目を通し続けるだけで、少しずつ、段階的に、色に対する理解が進んでいくような気がする。
そんな長期的な成長を実感してみたい方にお勧めな一冊です。
実物はこんなだよ。
こんな感じの本です。
中身は、、、念のため見せないでおきます。(Amazonで中身を一部見れます。)
どれも結構分厚いです。
電子書籍を買うのもありですが、紙だと満足感がスゲーので紙媒体をお勧めします。
値段も変わらないですしね。

Visonだけ横長なので少し収納に問題ありです。

厚みはこんな感じですね。
どれも同じような品質のいい硬めの紙です。
解体新書より光と影のチュートリアルの方が薄いですが、1ページ当たりの情報量はチュートリアルの方が多いので全体的な密度としては、
Vision>>チュートリアル>解体新書
という感じです。
付箋付けられるのでやっぱり紙媒体の方が良いと思いますね。
まとめ
今のところこの三冊で回していますね。
最後のVisionはおそらく100年くらいかかってやっとマスター(仮)できるかな?というレベルの情報量なので、まずコスパが悪いということはないでしょう。
長期的な目で見るならお勧めです。
その他の2冊はだいぶ教科書的に描かれているのでお勧めですね。
絵を描き始めた当初は、ものすごい速度で上達していく方々のtwitterを見て、
「案外俺も爆速で成長するのでは?w」なんて思った時期もありましたが、実際やってみると超絶地道な道です。
(爆速で成長していく人たちは、本当に一握りです。)
今回僕が書いたこの記事を読んで、
「本とか買ってみるとこんなに成長するんだ!」
と感じる人もいれば、
「数千円出して技術書買ってもこの程度なのか、、、」
と感じる人もいると思います。人それぞれです。
ただいろいろ試すに越したことはないですし、実際にやってみた身としては、なんか変わったなぁ~という変化は感じます。
僕は結構このゆっくりとした成長が好きですし、コツコツ積み上げていく感触も悪くはないと思ってます。
もちろん早く成長できるならしたいですけどねw。
このまま描き続けたらどうなるのか、本当に楽しみですなぁ。
ということで。
絶対的な才能が最初から備わっていないのなら、それと肩を並べられるくらい物量でごり押していく。
僕は、こういうやり方でトライしてみようと思います。
それでは。