さて、前回の数倍早く今回は描き上げたわけですが、やっぱりバストアップ故ですかね。。。
以外にもこういう構図ではイラストを描いたことがなかったので、今回はバストアップ的なものに挑戦してみました。
厳密にはバストアップではない。
バストアップって検索すると、「胸を大きく見せるために上から俯瞰したようなイラスト」を指すらしいです。
胸がない紫苑ちゃんはバストないからバストアップじゃないNa!
ということで、女性が引きそうなことを言いましたが、僕は貧乳は正義だと思ってるんで。はい。
今回のイラスト
今回のイラストは以下のものになります。
作者のフェチズムが随所に感じられるキャラクターとなっております。

このキャラすごくない?
- ロング
- 貧乳
- 青い目
- 生足はだし
- 雑な感じ
いやもぅ俺が求めるもの全部入ってるよ。
東方の原作プレイしてても思うけどさ、ドット絵とかでも誰が誰で遠目でも一目で「あのキャラだ!」ってわかるデザインをするのはマジですごいと思う。
全体的な塗りの統一感が出てきた理由を考える
前回、前々回と、「なんか全体的に浮いてるんだよなぁ」的なあいまいなものを課題として改善すべく取り組んできましたが、ここにきて少し良い方向に向かってきた気がします。
具体的にこれをやったから、と言いうのは言葉にしにくいのですが、おそらく以下の点が有効に働いたのかと。
- 環境による影と素材由来のツヤを表す影を完全に分離したので精練された
- ぼかしツールを多用せず、筆ツールの自然なボケを利用する
- 目の描きこみはベタでなく鉛筆ツールで下地が透けるように描画する
- ハイライトは違和感がきえなければ入れない(ただし作品自体が全体的に暗いときに限る)
やっぱり「全体的に何かおかしい」という違和感を消すのには、「これをやったらよくなりますよ!」みたいな明確な答えが存在しないような気がします。
現実にいる神絵師の中には理論的に説明できる人もおり、動画などを見るたびスゲーなとは思いますが、やっぱり実際に出力するには「なんとなく良くなるまでトライする」が最適解なのかもしれません。
まぁ、雲をつかむような方法なんでちょっとストレスですけどね。
「あ、なんか今回のイラスト良くかけたな!」と思ったらその理由を書き出したりして出力し、徐々に「自分が何をもって良いとおもったのか」という感覚をつかむことが重要かもしれないですね。
ちょっと何を言っているのかわからなくなってしまいましたが、順序だてて説明すると、
「良いと思った理由をある程度言語化して記録する」
↓
「自分の中で”なんか良い”という感覚を言葉というわかりやすいツールで印象づける」
↓
「前描きだしたこと間違いかも、、ということを繰り返しながらも、”なんか良いぜ”を言語化して徐々に全体像をつかむ」
↓
「”なんか良い”という感覚を自分の中で作り出す」
といった感じでしょう。
「言葉にして明確に置き換えること」それ自体にはあまり意味はなくて、「言葉をもってして、自分はどのように理解しているのか」ということを把握することが重要、といったイメージです。
(○○な感じ、、っていうの多いな。。。。)
瞳をガチで描きこむ
今回は瞳をガチで描きこんでみました。
割と引きなイラストである上に、当方リアル寄りの絵柄(バランス)なのであまりやりたくないかもなぁ~とか思ってたんですが、やっぱりアップにしたとき全然違うので目の書き込みは重要ですね。。。。
個人的に目の描きこみは絵によって合わせているのですが、今回はリアル寄りの以下のような目にしました。
割と雰囲気出てますよね。
毎度毎度あてずっぽうでやってますが今回のはだいぶ気に入ったのでこれからも使おうかな。

塗りの際は青なら黄色、黄色なら青、といったように対向色を影色もしくは発光レイヤーに用いると単調さ回避、魅力UPにつながるような気がします。
あと全体的な丸みやツヤの表現は「通常レイヤー」でやった方がいい気がします。
イラストを描き始めた1年前くらいは、「発光=光るレイヤー」的な固定観念があったのですが、時間がたてばたつほどに「通常レイヤー+透明度のコントロール」による表現の強さが一番重要なんじゃないかと思えてきますね。。。
萌え絵的な瞳が大きいイラストでは目が与える影響力が大きく、リアルよりのイラストでは全体の体のラインや構図に重きが置かれる、というのは否めない感覚かとは思いますが、
それにしばられすぎずに「やらないよりはやった方が絶対に良くなる」という精神でしっかり描きこんでいきたいものです。
差分イラストはある意味トレーニングになる
今回は一つの試みとして以下の差分イラストを作成しました。
単純に海外ニキがすきなので多少伝わればいいなと思って作成したものですが、こういう差分は案外、
「何をもってかわいいのか?、何をもってかっこいいのか?」
という抽象的な概念を鍛えてくれる印象を受けました。
人によってだいぶ異なる感性とは言え、イラストとして仕上げる以上は出力する技術として利用しなければいけないわけなので、こういったことは必要なんだなと思いました。
次回以降もこういった遊びをしてみたいものですね。

とりあえずクールにしたいなら彩度は控えめにする、ハイライトは極力暗くする、という超絶雑な学びはありました。
肌の塗りがエロくないので鍛える。
これねぇ、ちょっと際立ってきたんですけど、肌がエロくないです、、、、。
表面化拡散効果も肌の影のグラデもコントロールできるようにはなってきたのですが、全体的に人間味のある肌になっていないというか、みずみずしい感じが一切ないんですよね。
これはちょっとリアル系の絵柄では致命傷なのでとレーニングしたいと思います。
結構よさげな解説サイトがあったので、その絵を完全再現するようにしてみたいと思います。
どんな感じの色、というのは大体書いてありましたが、レイヤーモードやどのあたりの色を使っているのかがよくわからなかったので、自分用に試して記録しておこうと思います。
まぁ、環境光によってだいぶ変化してしまうとは思うのですが、白背景のイラストなどには使えそうなのでトライしてみます。
ベース色(通常)
黄色寄りのオレンジ色、といったところだろうか、かなり薄いし赤みがない。
割と白背景イラストだとこのぐらいの方が良いのかも。


1影(通常)
塗のクオリティはほぼこの1影レイヤーだけで決まる感じなんでしょうか?
Gペンで色を置き、不透明水彩で整え、輪郭をぼかしと指先ツールで拡散させる、といった操作でおおよそ行けそう。
いつもは乗算レイヤに赤紫色を置いて影を作るのですが、やっぱりレイヤー数がかさむほどくすみやすくなるので通常レイヤーでの操作を極めたほうがよさそうですね。。。
基本的に影や光を「影の道具」「発光の道具」を使わずに通常レイヤで仕立てると引き立つ感じがスゴイしますね。
こればっかりは経験というか、数こなさないとなぁ。。。

2影(通常)
2影は1影より彩度を上げた薄ピンクって感じかなぁ。。。
奥行き感を出すために2影は1影とずらしましょう!、なんていう風に言いますが、ただ輪郭が重なるようにきれいにずらすとだめですね。
ちょっとランダムな雰囲気(自然な雰囲気)が出るように、ある程度適当に1影とは関係なく振ってあげるのがよさそう。
1影と2影をぴったりずらして輪郭を残すとデフォルメ強めのアニメ塗、
1影よりだいぶ遠くに2影を配置して全体的にぼかすとちょっとエッチなリアルより、って感じですかね。

青み的な要素(乗算)
暗いところは静脈や血管の血液が浮き出る、みたいなことだとは思いますが、めんどくさいので乗算でやりました。
奥まったところに塗ると良いらしいですが、正直味付け程度の感触だったので簡易的に仕上げるならいらんかなぁと思った。

肌同士の照り返し
これも通常レイヤでやりました。
水色ですかね。
今まで照り返しは黄色の薄い色でやってたんですが、なんか青の方が映えますね。。。
やっぱり色相環をある程度回さないと全体としての単調さは回避できないようです。

赤身の強調(通常)
サブサーフェス・スキャッタリング?とかいうんでしたっけ?
ちょっと忘れましたが表面化拡散的な奴ですね。
前々からやってましたが、がっちりとして赤色を薄く塗るのもいいですね。
焼き入れカラーでやってましたが、やっぱりここも通常レイヤ―を駆使するのがいいんですかねぇ。。。
光も色の一つ、という認識が持ててないと難しいわぁ。。。

なんか若干赤くなったんでね?
ってぐらいですかね。
立体を出すオレンジ色(加算発光)
これも毎回やってはいましたが、覆い焼き発光よりも加算発光の方が下地のレイヤー色に影響されなくていいかもしれないですね。
なんかスゲー扱いやすかったです。

ハイライト(通常)
ハイライトも通常レイヤーでやりましたが、まぁ、うん、いいね。

色は白ですが、背景が白の場合はこのぐらい明るくないとうまく働かないみたいですね。
若干下から上にかけてハイライトにもグラデーションを入れると良さげなのかね。
以上、肌の塗り特訓終了。
色トレスが下手くそすぎるのを改善する方法
色トレス、毎度毎度やててゃいるのですが、なんかきれいにならないんですよね。
具体的には以下の赤色の矢印のように色が同じ光の当たり方でも変わってしまうところです。

ですが幸い右の青い矢印で指したように改善できたのでメモッと来ます。
- ぼかしのレベルは30ぐらい(かなりでかいぼかし方)
- 下の方の境界付近は、色を範囲外に足してやる。↓

描くスピードがめっちゃ上がった
今回かなり描くスピードが上がったのでメモしておく。
・拡大率の上限を小さくした。(意図的に拡大できないようにしたので、これによって細かすぎる無駄な調整をせずに済む。)
・マスクを適宜利用しレイヤー数を減らす。
やっぱ描きこんでもクオリティが変わんないのに無駄に描きこみすぎる癖があるからそこを直したいところだね。